ドナルド・トランプやヒルトンは「大きく考えろ」と言います。
この大きく考えるというメリットは何なのでしょうか。
大きく考えることによって、目の前の問題を小さな問題として捉えることができるようになります。
私たちは、幼い頃から視野を広げながら成長してきました。
私は子供の頃、近所の駄菓子屋に行くことですら大冒険でした。
もちろんコンビニで買い物をすることもです。
その時は、海外旅行なんて大きな話すぎて自分とは関係のない話だと思っていましたし、自分が大人になって一人で海外に行くなんてことも全く想像できませんでした。
子供の頃に抱えていた問題は漢字テストでなかなか良い点数を取れないこと。
他には嫌いな食べ物があって、給食を全部食べられないという問題でした。
でも、いま大人になって、嫌いな食べ物があることで心底悩むことなんてありません。
それは子供の頃から比べて、もっと大きな考えを持つようになったからです。
つまり、大きく考えることで「この問題は大したことじゃない」と認識できるようになったことです。
大切なのはここからです。
私は、子供の頃の問題を解決してないのです。
でも、今では自分に嫌いな食べ物があることは、どうでも良いと思えます。
子供から大人に成長するにつれて、そういった大きく考えることで問題が問題じゃなくなるという体験をしているにも関わらず、私たちは大人になってから問題にぶつかった時、大きく考えることを忘れてしまいます。
問題のことばかり考えていると、気持ちが億劫になり、ゴールに行くことが目的なのに、いつの間にか問題を解決することが目的にすり替わってしまいます。
こういった状況はなるべく避けたいものです。
問題は向かい風なので、どこか自分が求めているゴールが存在して進んでいる限り、問題も同時に存在し続けます。
目的はゴールに向かうことで、すべての問題を解消する必要はないのです。
大きく考えることで、いま大きく見えている問題も小さくすることができます。
問題を小さくすれば、モメンタムが働き、自分の思考や行動に勢いを増すことができます。