【事例】本音の言語化。現状満足のケイスケさんが手にした「確信」

「コーチングって、具体的に何を話すところなの?」 そんな疑問をお持ちの方へ

あるセッションの様子をダイジェストでお届けします。

一見、仕事の悩みや効率の話をしているように見えても、対話を重ねるうちに、自分でも気づかなかった「本音」や「本当に大切にしたいこと」がふっと顔を出す瞬間があります。

その変化のプロセスを、ぜひ感じてみてください。

※プライバシー保護のため、以下の配慮を行っています。
  • お相手について:詳細な属性は伏せ、個人が特定されないよう配慮しております。

  • 守秘義務について:私はプロとして守秘義務を厳守しています。実際のセッションに基づきつつ、事例として公開できるよう、内容や表現を適切に編集・再構成したものです。
    クライアント様にも許可をいただいております。

  • 構成について:本来のセッションはもっと時間をかけて行われますが、読みやすいように短くエッセンスを抽出しています。

 

  • 名前: ケイスケ様(34歳):※仮名

  • 職業: 中堅の広告代理店勤務。それなりに仕事は順調。

  • 状況: 独身。最近、将来に対して「このままでいいんだっけ?」という言語化しにくいモヤモヤを抱えている。

 


ケイスケ様

「……あ、よろしくお願いします。

ええと、今日相談したいことなんですけど……正直、これといった『大きな悩み』があるわけじゃないんです。仕事もそれなりに評価してもらえてるし、人間関係も悪くない。

でも、なんて言うか……毎日が『こなすだけ』になってる気がして。 周りは結婚したり、独立したり、何かに夢中になってるやつが増えてるのに、自分だけずっと同じ場所で、ただ要領よく立ち回ってるだけな気がするんです。

『本当は何がしたいの?』って自分に聞いても、空っぽな感じがして。 今日は、この正体不明のモヤモヤをどうにかしたくて来ました。」

 

 

皆川

なるほど。
ケイスケさん、よろしくお願いしますね。

ちなみにこなすだけって言うのは具体的に言うと、毎日同じことのルーティンで過ごしてるってことなんですか?

 

ケイスケ様

「そうですね……。

ルーティンと言えばルーティンなんですけど、単純作業っていうよりは、『自分のスキルの切り売り』で乗り切れてしまっている感じ、というのが近いかもしれません。

会社に行けば、過去の経験から『こう言えばクライアントは納得するな』とか『この企画書なら通るな』っていう正解がなんとなく分かっちゃうんです。

だから、頭をフル回転させなくても、そこそこの成果が出てしまう。

 

トラブルが起きても『はいはい、こうすればいいんでしょ』って冷静に処理している自分がいて……。

 

昔はもっと、必死に食らいついたり、新しいことができてワクワクしたりしていたはずなんですけど。

今は、ただカレンダーの埋まった予定を、省エネモードで一つずつ消していくような毎日なんです。」

 

 

皆川

なるほど。

つまりケイスケさんにとって、今の仕事チョロいってことなんですね?

 

ケイスケ様

……チョロい、ですか。

 

(少し予想外だったというような表情をされて....)

 

ケイスケ様

あはは、そんな風にハッキリ言われると……。

まあ、確かにそうなのかもしれません。贅沢な悩みですよね。必死に働いている人からすれば『何言ってるんだ』って話だと思うんですけど。

でも、そうなんです。

今の自分にとって、今の仕事は『チョロい』んだと思います。 予測がつく範囲のことしか起きていないし、自分の限界を超えるような感覚がまったくない。

……『チョロい』って言葉、今の自分にはすごくしっくり来ました。

でも、そう自覚した途端に、なんだか急に『このままこの場所に居続けていいのか?』っていう焦りが、さっきよりも強くなってきた気がします……。

 

 

皆川

そうなんですね。

その焦りっていうのは、どこからきている感情なんですか?

 

ケイスケ様

……どこから、ですか。

 

(少し考え込んで、間がしばらく空いたあと...)

 

ケイスケ様

たぶん……『このままの自分で、消費されて終わっちゃうんじゃないか』っていう恐怖に近いかもしれません。

今はまだ30代で、これまでの貯金(スキル)で『チョロい』って言いながら回せてますけど、このまま40代、50代になったときに、自分の中に新しく積み上がったものが何もないんじゃないかって。

周りの熱くなっているやつらを見て焦るのは、彼らが『自分の限界を更新している』ように見えるからだと思うんです。

それに比べて自分は、安全な場所で、手慣れた手つきで同じカードを切り続けているだけ。

この『焦り』は、今の楽な場所に甘んじている自分に対する、自分自身からの警告……みたいなものなんですかね。

 

皆川

なるほど。

あえて言いますけど、このまま50代になってもいいんじゃないですか?

(一瞬、言葉に詰まられていたご様子)

 

ケイスケ様

えっ……。 いい、んですか? そのまま50代になっても。

 

(数秒間、空を見ながら考えられたご様子)

 

ケイスケ様

そう言われると、確かに「食いっぱぐれることはないだろうな」とは思います。

会社にしがみついて、今の要領の良さを発揮し続ければ、世間一般で言う「安定した生活」は手に入るはずです。

でも……。 今、その言葉を聞いた瞬間に、ものすごく「嫌だ!」って体が拒否反応を起こしました。

想像してみたんです。50歳になった自分が、相変わらず後輩に「それ、こうやればチョロいよ」なんて、冷めた顔でアドバイスしてる姿を。

……ゾッとしました。

そうか。僕は「安定」とか「安泰」が欲しくて焦ってるんじゃなくて、このまま「心が一度も燃えないまま人生が消化されていくこと」が、たまらなく怖いんだ……。

僕、本当は、チョロくない世界に行きたいのかもしれません。

 

皆川

なるほど。
そういうことだったんですね。

けいすけさんにとって心が燃えるって具体的にどんな感じなんですか?

ケイスケ様

心が燃える、ですか……。

 

(昔のことを思い出して、少し微笑まれた様子で)

 

ケイスケ様

……一番に思い出したのは、入社2年目くらいの頃のことです。

全く経験のない新規プロジェクトに放り込まれて、右も左も分からなくて。毎日が全然『チョロく』なかった。

クライアントに厳しいことを言われて悔しくて眠れなかったり、チームのメンバーと終電まで『どうすればこの商品の魅力が伝わるか』を泥臭く議論したり。

あの頃は、自分の無力さに打ちのめされながらも、一歩進むたびに血が通っている感覚があったんです。

僕にとっての『心が燃える』っていうのは、『答えのない問いに対して、自分の全部を使ってぶつかっている状態』なんだと思います。

今の僕にはそれがない。 誰かが作った正解のレールの上を、綺麗に滑っているだけなんです。

あぁ……。 そういえば、最近そんな風に『熱く議論する』ことも、『自分の無知をさらけ出す』ことも、格好悪いと思って避けていたかもしれません。

 

皆川

なるほど。
仕事や環境に慣れて部下もできてくると、お手本になるために「失敗しちゃいけない」とか、カッコ悪いところを見せちゃいけないって思ってしまいますよね。

答えのない課題に対して全力でぶつかっている状態が『心が燃える』ってことなんですね。

もし、その状態で50代ぐらいになったらどんな自分になれると思いますか?

ケイスケ様

……50代で、答えのないものに全力でぶつかり続けている自分

 

(少し深呼吸されて、背筋を伸ばして考えられてから)

 

ケイスケ様

たぶん、今よりずっと『いい顔』をしてると思います。

白髪は増えてるかもしれないし、今よりシワも深いかもしれないけど……目が死んでいない。

『チョロい』なんて言葉は絶対に出てこないだろうし、むしろ『いやあ、今回も難しいよ、どうしようか?』って、若い世代と一緒に頭を抱えながら、でもどこかでそれを楽しんでる。

そんな、深みのある人間になっていたいですね。

スキルを切り売りして周りを見下しているんじゃなくて、常に新しい何かを吸収しようとしている……。

そんな風に『現役』でいられたら、自分の人生を納得して終えられる気がします。

……あぁ、そうか。

僕、今の安定を捨てるのが怖かったんじゃなくて、その『いい顔』をした自分になれる可能性を、自分で捨てようとしていたことが一番怖かったんだ。

今の『チョロい』環境に安住していることは、未来のその自分に対する裏切りだったんですね。

 

皆川

なるほど。
自分をずっと裏切り続けるのは自分に申し訳ないですもんね。

それでは、そのいい顔の自分になるために今ぱっと思いつく出来そうなことって何かありますか?

 

ケイスケ様

……そうですよね。自分を裏切り続けるのは、もう終わりにしたいです。

今、ぱっと思いつくこと……。

そういえば、社内でずっと『今のうちのやり方じゃ、この先通用しない』って密かに思っている、実験的な新規プロジェクトの公募があるんです。

今までの僕なら、わざわざ『チョロい』日常を壊してまで、そんなリスクのある、成功するか分からない泥臭い場所に行くなんて考えもしませんでした。

でも、今、その公募に手を挙げている自分が一瞬で見えました。

あとは、仕事以外でも。 『正解があるもの』ばかり選ぶのをやめて、例えば、昔挫折したけど本当は心からやりたかった、答えのない表現活動……僕の場合は絵を描くことなんですけど、それをもう一度始めてみるのもいいかもしれません。

まずは……明日、その社内公募の詳細をもう一度読み直して、推薦文のドラフトを書いてみます。 それから、帰り道にスケッチブックを一冊、買って帰ります。

なんだか……久しぶりに、少しだけ心臓がドキドキしています。これ、焦りじゃなくて、たぶん『熱』に近い感覚ですね。


今回のクライアント、ケイスケさんのケース。

 

一見、今の現状にはそれなりに満足しているように見えましたが、
実は「本当に自分がありたい姿」と現状が大きくかけ離れていることが、心の奥底にある違和感の原因でした。

 

当初、ケイスケさんは「それほど大きな悩みではないのですが……」と話されていました。

しかし、言語化を進めるうちに、それがずっと喉に刺さったトゲのように、ご自身の中で引っかかり続けていたことに気づかれたようです。

 

現状への不満が少ない状態から、思い切って別の方向へ舵を切るには、多大なエネルギーが必要です。

 

そこで今回、私はあえて**「このままの現状がこの先ずっと続くと、どうなるか?」**という未来をイメージしていただきました。

いわば、「こんな未来だけは絶対に嫌だ!」という、避けるべき未来を直視していただいたのです。

嫌な未来が明確になれば、次は「本当に望んでいる未来」の輪郭が浮き彫りになります。

そこからは、理想の姿に意識を向け、思考を切り替えるアプローチを行いました。

 

セッションを終えたケイスケさんの目は、開始前とは見違えるほど輝いていました。

これから彼がどんな未来を切り拓いていくのか、私も楽しみでなりません。

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