
今後の人生を考えるとき、つい「頭」で考えてしまうことって多いですよね。
でも実は、「頭」で考えた通りにうまくいかないことって、意外と多いんです。
今回はその理由についてお伝えします。
目次
1. 頭で考えることには“限界”がある
人が理想の未来を思い描くとき、ほとんどの場合「今の自分」の延長線上で考えています。
つまり、過去の経験や今の状況、今の自分の枠の中でしか想像できないんです。
だからこそ、本当の意味での理想的な人生——心から望む未来は、その枠の外にあることが多い。
頭だけで考えていると、どうしても「失敗しないための選択」や「現実的なプラン」に偏ってしまって、
結果的に自分の限界を超えられない。
限界を超えた人生を実現するには、
今の自分の枠をいったん手放して、もっと自由に、もっと感覚的に理想を描く必要があるんです。
見直すポイント
「今の自分の枠内でしか考えられない」状態を打破し、自分の枠から抜け出すためには、
まずは「頭の中の理想」を自由に描いてみることが大切です。
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制限や常識をいったん外す(「できない理由」「どうせ無理」と考えない)
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10年後、理想の自分がどんな毎日を送っているか、詳細にイメージする
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自分に問いかける:「本当にやりたいことは何か?」、「もし制限がなかったら何をするか?」
このように「枠をはずしたビジョン」を言葉やノートに書き出すことで、
頭の中の壁が少しずつ溶けていきます。
2. 感覚が鈍くなっている
人生を選ぶとき、「何を選ぶか」よりも大事なのが、**「どう感じるか」**です。
どれだけ経済的に成功していても、家族に恵まれていても、
心の奥底で「何かが違う」と感じている人も多くいます。
実際、私が話を聞いてきた中でも、
一見幸せそうな人が、「実はずっと満たされない気持ちがある」と打ち明けてくれることは珍しくありません。
だからこそ、人生にとって一番大事なのは、手に入れた「もの」や「肩書き」ではなく、そこにいる“自分がどう感じているか”なんです。
でも——
これまでずっと我慢してきた人や、人の期待に応えることが当たり前になっていた人ほど、
「自分はどう感じているか?」が分からなくなってしまっていることも多いです。
感じる力、つまり“感度”が下がっていると、
何を選んでも「本当にこれでいいのか?」と迷いやすくなる。
見直すポイント
感覚(=感じる力)が鈍っていると、自分にとって本当に大事なことが見えなくなります。
ですが、感じる力は「生まれつきのセンス」ではなく、取り戻すことができるものです。
まずは、日常の中で「今、自分は何を感じているか?」に気づく練習をします。
これは特別なことをする必要はありません。
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食事のとき、味や香りをしっかり感じて食べる
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歩くときに、足裏の感覚や風の温度に気づく
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朝の光を浴びながら「気持ちいいな」と感じてみる
「感じよう」と意識することで、少しずつ五感が戻ってきます。
最初はピンとこなくても大丈夫。繰り返すことで必ず変わってきます。
3、日常が整っていないと、本当の選択ができない
もうひとつの大きな理由は、
今の自分の「土台」が整っていないと、本当の選択ができないということです。
たとえば、心がザワザワしていたり、頭の中が常に忙しくなっていたり、
感情の波が激しくなっているとき。
そんなときに将来のことを考えても、どこか焦っていたり、不安ベースの選択になってしまいます。
「失敗したくないから」
「人からどう見られるかが気になるから」
「とりあえず損しなそうだから」
——そうやって選んだ道って、あとで後悔しやすいんです。
選んだ理由が、「心から納得してるから」じゃなくて、「恐れ」や「保身」だから。
でもそれは、意志が弱いからでも、判断力がないからでもありません。
ただ、整っていない状態で人生のハンドルを握ろうとしているだけなんです。
見直すポイント
大切なのは、選択する前に、「今の自分の状態」に気づいてあげること。
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自分の心が安定しているか
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無理してがんばりすぎていないか
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誰かの期待を満たそうとしていないか
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頭だけで正解を探そうとしていないか
本当の答えって、静かで、穏やかな心のときにだけ、自然と浮かんでくるものだったりします。
まとめ
今後の人生を考えるときに大切なのは、「頭」で考えることだけではありません。
本当に望む未来を描くためには、以下の3つの視点がとても大切です。
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今の自分の枠にとらわれずに考えること
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「どう感じるか」を丁寧にキャッチすること
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自分の内側(感覚や日常)を整えておくこと ←※3つ目は後ほど紹介可能
どれも、現実的な戦略や行動計画を立てる前に必要な「土台」です。
もし今、「これからの人生、何を選べばいいかわからない」「決められない」という人がいたら、
一度“感じること”や“今の状態”に目を向けてみると、少しずつ見える景色が変わってきます。