私が高校生の頃、音楽雑誌でビョークというアイスランドのアーティストがインタビューで言っていた言葉です。
私は当時、この言葉に強い衝撃を受けました。
当時はコーチという仕事もコーチングという手法も知りませんでしたが、今となってこの言葉はとても活きています。
コーチングをクライアントに施せば施すほど、この言葉は真実だということが腑に落ちます。
クライアントは問題の解決策を初めから持っていますし、心の底から望む未来を掴む力も最初から持っています。
ただ、それをどう引き出せばよいかがわかりません。
孫正義が頻繁に学生向けに夢における公演を定期的に行なっています。
そして、軽々しくこう言います。
「僕にもできることは君たちにもできる」
2018年FORBUS JAPANの調べによると、孫正義の推定個人資産は2兆2千億円です。
ということは、孫正義は学生にこう言っているも同然です。
「君にも2兆2千億稼げるぐらいの力は眠っているよ」
これはどういうことでしょうか。学生はバカにされているのでしょうか。
いえ、そうではありません。
他者は自分の鏡です。
つまり、自分の中に見える可能性は他者の中にも同じ深さの可能性を見出すことができます。
孫正義は自分の可能性の深さを、学生の中にも見出しています。
だから、「君たちにも僕と同じことができる」という発言は本心でしょう。
成功者の話を聞きたがる人はたくさんいます。
成功者の話を聞くと、自分では確信を持ちきれない可能性の深さを、成功者に見出してもらえるからです。
だから、本当はどんな人でも自分の中に深い可能性が眠っていることを知っています。
あとは、それを信じ切れるかどうかです。