社員のモチベーションが低い時に向上させる施策や事例を紹介

社員のモチベーションを上げたい。

そう思っている経営者や人事の方は多いのではないでしょうか。

今回は、社員のモチベーションが低い時にモチベーションを向上させるための施策や事例を紹介します。

 

目次

社員のモチベーションが上がらない企業の実情

社員のモチベーションに悩んでいる企業はとても多いです。

社員のモチベーションが低下することで、仕事の生産性、離職率、会社の業績にも影響が出ます。
モチベーションを維持することによって、会社の業績が変わるという話はよくあります。

 

しかし、実際には社員のモチベーションを上げる施策がわからず、困っている企業の方が多いのではないでしょうか。

また、モチベーションを上げるために研修を導入したりOFF-JTやeラーニングを導入する企業も多いと思います。

社員のモチベーション向上には鉄則があるので、まずはその鉄則に則っているかが第一のポイントとなります。

 

モチベーションとは何か

そもそもモチベーションとは何でしょうか。
モチベーションを向上させるには、モチベーションという言葉についてしっかり認識しておかなければいけません。

 

モチベーションは、一般的に”やる気”という意味で捉える方が多いかと思いますが、厳密には動機付けという意味があります。

なぜ”動機付け”がいつの間にか”やる気”に解釈されてしまったかというと、動機付けされていればいるほど、やる気が向上するからです。

 

その結果、いつの間にか”やる気”=”モチベーション”という公式が出来上がってしまいました。

 

モチベーションを向上させる2つのポイント

モチベーションを上げるには2つのポイントを抑えておく必要があります。
このポイントを抑えるだけで、基本的にはどんな社員もやる気を引き出します。

 

1会社のビジョンを明らかにする

社員は自分が勤めている会社が、どの方向に向かっているのかを気にします。

会社のビジョンが明らかでないと、社員は不安や諦めを感じながら仕事をすることになります。

 

会社のビジョンは経営者だけが知っていれば良いものではありません。

社員は経営者のビジョンを聞く権利がありますし、そのビジョンを知らなければモチベーションを向上させることができません。

会社のビジョンを社員にしっかり伝えることは、会社が真っ先に行うべきことです。

 

また、人事評価制度は、このビジョンを元に設定することが必要です。
ただ闇雲に人事評価制度を導入したとしても意味がありません。

すべての数字に意味を持たせることで、会社に秩序が生まれ、その秩序は会社の理念や哲学として顧客にも影響が及ぼすことができます。

 

2社員の個人的なビジョンを会社のビジョンを結びつける

これはなかなか難しいと言う企業が多いのですが、社員個人の人生ビジョンと会社のビジョンが結び付くと、社員は会社のビジョンを叶えることに意味を見出すことができるようになります。

社員ひとりひとりのビジョンは違います。
つまり、一人ひとりからビジョンを聞き出す必要があるということです。

 

この為に個人面談を導入する企業も大手では増えてきました。
社員のビジョンと会社のビジョンが結びつけば、会社のビジョンを叶えることと、社員が自分のビジョンを叶えることがイコールになり、モチベーションがアップするようになります。

 

モチベーションを上げるための施策

では具体的なモチベーションを上げるための施策を紹介します。
ぜひ自社での参考にしてください。

 

個別面談

先ほども少し触れましたが、個別面談は社員一人ひとりのモチベーションアップにはとても有効な手段です。

なぜなら、普段から社員が会社に言えないようなことをこの機会に言えることや、会社へのアイデアを抽出することができるからです。

また社員の個人的なビジョンも、この時に引き出すことができます。

 

個人面談で社員に対してダメ出しをするような姿勢でいると、社員も心を開いてくれないことが多いので注意が必要です。
大切なのは社員に寄り添って話を聞けるかどうかです。

 

スコアキーピング

スコアキーピングは日常の業務にスコア、つまり点数をつけて社員がどれだけ成長しているかわかるようにする仕組みです。
ちなみに人事評価制度は、賞与や給与に関わる部分ですので、この評価制度とは別です。

この評価は社員が自分で自分を評価する制度です。決してマイナスな点数をつけるわけではありません(もしマイナスな点数をつけるようなら、プラス点がどこにあるのか会社は探してあげなければいけません)

 

スコアキーピングは社員が日常で、どれだけ自分が成長することができたかを知ることができる仕組みです。
この仕組みを導入することで社員が自分の成長にフォーカスすることができ、日々のモチベーションを上げ続けることができます。

 

社内での表彰

社内で評価する仕組みとして給与や昇級以外にも、社内で表彰することもモチベーションアップの仕組みになります。

なぜ、給与や昇級だけではいけないのかというと、給与や昇級は早くても半年に一度のタイミングでしか上がらないからです。

社内での表彰は、営業会社ではよく導入されているところが多いですが、それ以外の業種でも導入する意味のある制度です。

表彰基準としては、成果以外にも、日頃からデスクを整理整頓している、挨拶の元気が良い、無遅刻無欠席など、些細なことを表彰することで社員をプラスに評価することができます。

 

社内イベント

社内イベントも社員のモチベーションアップには有効です。
飲み会は、社員によって好き嫌いもあるので、催しものがたくさんあればそれだけ社員も社内イベントを選びやすくなります。

 

ボーリング大会、社員旅行、他にも定期的に皇居ランなどを導入している企業もあります。

イベントの種類が多ければ、社内サークルのような形で社員がリーダーとして動ける仕組みを作れば、社員の主体性を発揮するきっかけになり、モチベーションアップにもつながります。

 

残業の軽減

こちらは働き方改革ではよく取り上げられていますが、残業が多いと社員の疲れがいつまでも取れず、モチベーションが下がる原因となります。

また、基本的に人は変化を嫌うので、残業が多いことを正当化する社員もいます。

大切なポイントは、必ず解決策はあるという前提で施策を考えることです。

 

私が今までお会いしてきた経営者で、残業を減らすことがどうしてもできないと言っていた経営者の口癖は、全員「難しい」という口癖でした。

しかし、難しい実情だからなのではなく、「難しい」と考えているから解決策が思い浮かばないことがほとんどです。

 

私のコーチングの視点では、「難しい」と考えているから、難しいことにフォーカスが当たっているという理由で現状を打破することができません。

まずは必ず解決できるとわかっていたら、何をするか考えてみましょう。

 

社内の評価制度を開示する

社員はどういった基準で会社が評価してくれるのか不明という点について、不満をもっています。
社員のモチベーションを上げるには、社内の評価制度を開示することが大切です。

この開示がなければ社員は間違った方向に頑張ってしまうこともあります。
間違った方向に努力を続けて会社が評価してくれないと、会社は自分を評価してくれないと不満を持つこともあります。

 

評価制度を開示するには、評価制度を明白にする必要があります。
この基準をきちんと設定することによって、会社としてもどのような社員をどのように評価すれば良いのか基準を儲けることができます。

 

まとめ

社員のモチベーション向上には様々な方法があります。
会社の文化に合う合わないもあるので、一概にすべてを導入することが正しいとは思いませんが、いくつか参考にできるものもあるかと思います。

仕事に一生懸命な社員が増えて、日本の企業がもっと活発に元気になってくれたら幸いです。

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