目標設定のコツと立て方がわかる代表的な方法を4つ紹介

目標設定の方法について疑問に思っている人がいるので目標設定で代表的な方法を4つ紹介します。

 

4つの目標設定法

・SMARTゴール設定
・RPM
・マンダラート設定法
・WOOPの法則

目次

SMARTゴール設定法

SMARTゴール設定法とは、1982年にジョージ・T・ドラン博士が発表した目標設定法です。
目標値に対して、Specific(具体的であるか)、Measurable(測定可能であるか)、Achievable(達成可能な)、Related(関連しているか)またはRealistic(現実的であるか)、Time-bound(期限が決まっているか)の5つの頭文字を取った確認方法で行うゴール設定法です。

目標を設定した時に、この5つをクリアしているかで、その目標が自分にとって適切なものかどうかを測ります。

 

Specific...具体的であるか

目標は常に具体的な内容でなければいけません。
なぜなら抽象的な内容だと目標までの進捗がわからない他、ゴールできているかどうかも測定できないからです。

ゴールを設定した時は、具体的であるかどうかを測定しましょう。

 

Specific 使用例

 

Measurable...測定可能であるか

目標を具体化する時に必要なものが、測定可能な目標であるかどうかという点です。
測定可能とはどういうことかというと、数値化されている目標であるかどうかということです。

目標を数値化できていると、達成しているかどうかの線引きを明確に行うことができます。

 

Measurable 使用例

 

質問
でも、数値化できないものはどうやって数値化すればいいの?
例えば、人間関係の改善とか...

皆川
数値化できないものも、あえて数値化してみてください。
人間関係の改善なら、「その人とお茶を3回する」とか、「1日1回挨拶する」などでも良いです。
メモ
数値化できない目標を設定したい場合は、あえて数値化できるものに対して目標を設定してください。この数値化できないものを数値化することを"メジャーリング"と呼びます。

Related...関連しているか、またはRealistic...現実的であるか

目標を設定した時に、それは、その目的と関連しているものでなければいけません。
目的のない目標は、最終的に燃え尽き症候群となる可能性があります。ですから目標を立てる時は目的を持って立てることがとても重要です。

 

 

Related 使用例

 

また、僕は個人的にRelatedを、(私にとって達成する価値のある目標か)という意味に訳しています。これは意訳ですが意味として一番近い表現をしています。

 

ゴール設定をした時に、現実的であるかどうかも重要なポイントです。
よくあるケースとしては目標が高すぎて、逆に行動に移せないというケースです。目標が高すぎると目標設定した時にはモチベーションが高いのですが、進捗を確認していく内に目標とのギャップから一気にやる気が無くなっていきます。

ちなみに、目標を高めに設定する時は長期目標として設定するのがポイントです。

 

Realistic 使用例

 

Time-bound...期限が決まっているか

最後にその目標には、期限が決まっているかどうかです。

アメリカの鉄鋼王であり、大富豪であるアンドリュー・カーネギーはこのような事を言いました。

先延ばしにする癖のある人は、人生を漫然と過ごして失敗する。

アンドリュー・カーネギー

 

人は先延ばしするつもりは無くても、つい先延ばしにしてしまう癖を持っています。
目標に、この期限というものを設定することによって、先延ばし癖を手放すことができます。

ただ、期限の決め方は少しコツが必要です。先ほどのRealistic(現実的かどうか)との兼ね合いを見ながら、設定する必要があります。無理な目標設定は心身ともにすり減る上、目標達成しても充実感が得られないことが多いので注意が必要です。

 

Time-bound 使用例

 

SMARTの6項目を確認して、適切な目標になっているか確認する

以上の6項目を自分の目標と照らし合わせて、自分にとって最適な目標になっているかを確認してください。
実際にSMARTゴールで設定してみると、文章のような長い目標設定になっていることがわかると思います。

また、SMARTゴールに沿って目標を設定した時に、その目標に対して気持ちが高ぶらなかったり、何とも思わないのであれば、目標設定自体が失敗している可能性があります。

その時は、特にRelated(自分にとって価値ある目標か)を中心に、考え直してみてください。

 

SMARTゴール設定の使用例

 

RPM


RPMとは、世界No1コーチと言われているアンソニー・ロビンズ氏が開発した目標設定法です。
それぞれ、Result Focus(結果に集中する)、Purpose Driven(行動を起こしたくなるほどの目的を持つ)、Massive Action Plan(大量行動を起こす)の3ステップで行う目標設定法です。

僕も普段、目標設定をする時はRPMを使用しています。

 

Result Focus...結果に集中する

結果に集中するとは、目標に意識を集中させるという意味です。
ありがちな失敗としては、目標を一度立ててみたものの、途中で目標を達成する方法にこだわってしまい、目標を見失うという失敗です。

手帳など、目標達成までの計画を立てるツールや、TO DOリスト等の管理システムなど、目標までの計画を管理するツールがたくさんある為、目標自体を見失ってしまいます。

また、目標までのマイルストーンをたくさん設定してしまったが為に、意識が色々な目標にブレてしまうという失敗もよくあります。

目標達成までの方法は手段を問われませんし、計画通りにいかないこともたくさんあります。
最終目標以外のものに意識を奪われないようにしましょう。

 

失敗したカエル
ダイエットをはじめたんだけど、ダイエットの方法ってたくさんあって、つい目移りしちゃう。。
気づいたら全然痩せてないのに、部屋はダイエット本で一杯になっちゃった。

Purpose Driven...行動を起こしたくなるほどの目的を持つ

目標には常に目的が必要です。
この目的にはモチベーションを上げる力と、障害をものともしない勢いを増す力があります。

アンソニー・ロビンズ氏は「明快さは力だ」という言葉を残しています。

この明快さとは、目的を明快にするという意味が含まれています。
目的は掘り下げれば掘り下げるほど、行動を起こしたくなる感情の部分に触れることができます。

この感情の力が行動を起こしたくなる力に結びついていきます。

また目的はひとつではなく、多ければ多いほどモメンタムへのエネルギーを発揮します。

 

メモ
勢いの力を”モメンタム”と呼びます。モメンタムが働いている時は小さな問題が気にならない状態になっていて、目標達成まであれこれと悩む必要が無くなります。よくスポーツ選手が”ゾーンに入る”という言葉を使うことがありますが、モメンタムもゾーンと似た状態と言えます。

 

Massive Action Plan...大量行動を起こす

目標達成までのありがちな失敗として、正しい唯一の方法が存在していると思い込んでしまうことです。

確かに、目標達成するための方法は存在しますが、基本的には模索しながらその方法を探していくことになります。
もちろん誰かがうまくいった方法をコピーして、それを試してみることもひとつの方法です。
ただ、それが唯一絶対の方法だと思いながら行動すると、思ったようにうまくいかないことがあります。

 

また、唯一絶対の成功方法だと思って目標達成がうまくいかないと、あたかも自分が無能のように感じてしまうというケースも多いです。

実際には人それぞれ、自分に合った方法があるので、まずは大量行動をしながらテストを行うということが必要不可欠になってきます。

 

メモ
大量行動とは、1つの行動を大量に行うという意味ではなく、たくさんの種類の行動を行うという意味です。たくさんの種類の行動をしていく中で、成果が出るものと出ないものを識別しながら、目標に対して打ち込みます。

マンダラート設定法

マンダラアートを使った目標設定は、プロ野球選手の大谷翔平選手が使ったことで有名になりましたね。

僕もこのマンダラートの目標設定をやったことがあるのですが、かなり使いやすいです。
学生でも使えるような初心者向けの目標設定法になります。

マンダラート目標設定の3ステップ

 

ステップ1

まず9マスの中心に達成したい目標を書き込みます。
そして、その達成したい目標の周りの残り8マスに、目標達成に必要であろう要素を書き込んでいきます。

 

 

皆川
マンダラの中心以外の8枠には、自分が目標に対して必要だと思うことを書いてください。特に細かい縛りはないので、正しさを求めずに書いてください。
ステップ2
続いて、今書いた9マスの周りに、またマンダラを8個書きます。
8個書き終わったら、先ほどの8つの要素をそれぞれのマスの中心に書いていきます。
ステップ3
最後に、外側8マスの中心に書いた”要素A〜H”に必要なものを、残りのマスに埋めていきます。
ちなみにプロ野球選手の大谷選手が書いたマンダラートがこちらです。
マンダラートを使った目標設定はとても使いやすく、シンプルなのでいつも手帳に入れて持ち運べることが利点です。

WOOPの法則

WOOPを使った目標設定法とは、ガブリエル・エッティンゲン博士が開発した目標設定法です。
WOOPはWish(願望)、Outcome(成果)、Obstacle(障害)、Plan(計画)
の頭文字からそれぞれできています。

WOOPの法則は詳しくはこちらの本で紹介されています。

 


成功するにはポジティブ思考を捨てなさい。

WOOPを使った目標設定の特徴は、失敗を前提とした目標設定という点です。
障害があることを前提としているので、不安や心配を取り除いた状態で目標に打ち込むことができます。

日本では失敗することを不安に感じている人が多いので、WOOPを使った目標設定はとてもマッチします。

 

Wish...願望

自分がどうなりたいかを考えて方向性を定めます。
ここでは、まだ具体的な目標を設定しません。

メモ
願望を考える時に注意する点がひとつあります。「もしどんなことでも達成できるとしたら、どんな願望を叶えたいか?」と考えることです。どうしても願望を考える時に、現状の延長線上で考えてしまいがちですが、自分が本当に求めている願望で考えてみましょう。

Outcome...結果

先ほどの願望を考えた上で、具体的にどんな結果が出れば良いかを考えてみましょう。
具体的な目標を設定するパートです。

具体的に結果を考えて目標として設定したら、その後自分はどうなるのかを掘り下げて考えてみましょう。
目標を達成した時にどんなことを感じそうか、そのフィーリングまで感じ取れると良いです。

 

Obstacle...障害

成果を出すまでに起こり得そうな、具体的な障害を出してみます。
この障害は1つだけではないと思います。目標達成を目指している最中は自分でも予想しなかったトラブルが発生することがあります。

ただ、あらかじめある程度の障害を想定することで、その対処法を考えることができるので気持ちの面でもゆとりを持つことができます。

 

Plan...計画

障害が起こる前提で計画を立てていきます。
いつ、どんな障害が起こるかわからないので、ひとつの計画を立てるというよりも実際にはたくさんの計画を立てるという方式になります。

”もしAが起こったら、Bを行う”

という具合に、プランをたくさん用意しましょう。

 

まとめ

ここまで4種類の代表的な目標設定法を紹介してきました。
目標というと、どうしても嫌々やるものだったり、我慢をしながらやるものと考えがちです。

ただ、僕は目標設定は楽しみながらやるものであり、達成までのプロセスも充実したものでありたいと思っています。

そして、目標は自分の人としての枠を広げてくれるものでもあります。
イギリスのある起業家がこんなことを言いました。

その目標の達成のやり方が分かっていたら、あなたにとってその目標は小さすぎる

ピーター・セージ
僕はこの言葉が大好きで、いつも大切にしています。
ぜひ目標設定を楽しみながら、ご自身を高めていってください。
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