人生のミッション、ビジョン、個人的な人生理念の決め方

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長い人生の中で、自分のミッションやビジョン、理念について立ち返る人が増えています。
今回は人生理念の決め方について紹介します。

目次

人生のビジョンの必要性

1979年、ハーバード大学である調査が行われました。
その年の学生たちに将来の目標を持っているかどうかを聞いた結果、このような結果が出ました。

 

  • 84%の学生は目標を持っていない。
  • 13%の学生は目標を持っていて、紙に書いていない。
  • 3%の学生は目標を持っていて、紙に書いていた。

 

その後、10年後にこの学生たちの追跡調査を行いました。
調査はそれぞれのグループの年収を調査したものです。

その結果、以下のような結果になりました。

 

  • 目標を持っていた13%の学生は、目標を持っていない84%の学生の約2倍
  • 目標を紙に書いていた3%の学生は、他の97%の学生の平均年収の約10倍

 

もちろん、アメリカと日本という環境の違いや時代背景の違いから生まれた結果という解釈もできますが、目標を持つことによって、人生に何かしらの結果の違いが出る可能性はこの調査から見て取れます。

 

ミッション、ビジョン、人生理念の違い

まずはミッション、ビジョン、人生理念について、近いニュアンスの言葉であるこれらの言葉の使い方の違いについて紹介します。

 

ミッションとは

ミッションを辞書で調べると『使節、伝道』という意味が出てきます。

ミッションは国家として遂行するものや、コミュニティを大きくするための活動の意味で取られることが多いようですが、ここでは、使命という意味合いで紹介します。

 

使命とは文字通り、命を使うと書きます。つまり生命を与えられた意味です。
なぜ、自分は存在しているのかを突き詰めることによって使命を明確にします。

使命というと何か大きな目的の為に生きることと考えがちですが、そんなことはありません。

使命に大きさは関係ないので、幸せな家族を作ることや、自由を満喫することがミッションである場合もあります。

また、ミッションはひとつではないかもしれません。
誰かが自分にミッションを言葉で教えてくれるわけではないので、自分で見つけ出す必要があります。

 

ミッションの見つけ方

ミッションは見つけるというより、見つかることの方が多いです。

ミッションは、ある日大きな出来事があって雷が落ちたように急に見つかるわけではありません。
案外、小さな出来事の積み重ねで気づくことも多いのです。

 

特にポジティブな出来事だけではなく、ネガティブな出来事にもヒントが含まれていることがあります。

 

ビジョンとは

ビジョンとは、自分の将来の理想像のことです。

ミッションとの違いは、ミッションは与えられたものというニュアンスが含まれますが、ビジョンは自己実現のニュアンスが含まれます。

 

ただ、人はミッションを歩んでいる時は心地良いと感じることができるので、ミッションを送るためのビジョンを掲げることもあります。

 

ビジョン設計における罠

ビジョンを設計する時に、失敗しがちな罠があります。
それは自分が設計した通りのビジョンにならない時に、やはり自分には思い描いた理想の人生は歩めないと諦めてしまうことです。

ビジョンは叶えることが重要なのではなく、設計をすること自体に意味があります。

 

多くの人が自分が目指しているゴールまで一直線に歩むことを願いますが、実際は紆余曲折しながら歩みます。

 

思い描くビジョンまでの歩み方
実際の歩み方

思い描くビジョンの歩み方をイメージしながら、実際に失敗や困難に当たると、そのギャップに気持ちが参ってしまい、諦めてしまいます。

現実的には、思い描いた通りのプロセスにはならないので、何が起こるかわからないことを楽しめるような気持ちの状態が必要になります。

 

個人的な人生理念とは

個人的な人生理念とは、自分の中の哲学のことです。
英語では、「理念」をphilosophyと訳すこともあり、このphilosophyは「哲学」「価値観」「人生観」というニュアンスが含まれます。

哲学は、日本語では信念という言葉にも置き換えることができるかもしれません。

例えば、「戦争で人は死ぬべきではない」という人生理念があれば、世界に平和を呼びかけるような活動をするための人生になるかもしれません。

または、「人はもっと自分の感性に触れて、感性に従って生きるべきだ」と考えている人は、画家やアーティストとして、そのための活動をする一生になるかもしれません。

 

この人生理念があると、自分の中に芯が出来あがり、人の生き方に左右されなくなり自分というものを常に持ち続けることができます。

 

個人的な人生理念を決めるために重要なこと

自分の人生理念は、「自分とは何者か?」という質問から始まります。
これは自分が自分に対して抱いている概念のことです。

自分自身が自分は何者か?という問いの答えによって、その人の生き方が大きく変わります。

この自分とは何者か?という認識は、周りからの影響を最も受けにくい部分です。

 

メモ
「自分とは何者か?」という自己認識のことを、心理学用語でアイデンティティと呼びます。日本ではセルフイメージという言葉が一般的になっていますが、どちらも同じ意味です。

人生のミッション、人生理念を見つけるために必要なことは、他人と自分を比べないこと

人によって自分のビジョン、ミッション、人生理念は見つかるタイミングが違います。

ペイパル共同創始者のイーロン・マスクは、10代の頃に宇宙に対して強い憧れがあり、漠然と自分は人類を救いたいという想いが強かったということでした。

現在は、世界の人口増加に伴い、人類を火星に送る計画を立てて巨大プロジェクトを遂行しています。

 

自分がビジョンや人生理念を持っていないということに対して、それを既に持っている人と比べると、そこに焦りや不安の感情が生まれ、自然体の自分でいれなくなります。

 

この自然体の自分でいれない状態が、自分のミッションや人生理念が見つかるチャンスを阻むことになります。

ですから、まずは自分が自然体でいれることを意識しましょう。案外、ぼーっとしている時にふと気づいたりすることも多いです。

 

人生のビジョンは常に思い描く

ビジョンにおいては常に思い描くことをお勧めします。
ビジョンというと、細かく「○歳までに○○を達成する」と設定することが必要かと思うかもしれませんが、もっと漠然としたもので良いです。

 

そして、ビジョンはその通りにいかないこともあります。
ですので、いつも柔軟にビジョンを組み替えるという作業も必要になります。

 

頻繁にビジョンを書き換えても良いと、自分に許可をいつも出していることが大切になります。

 

まとめ

ビジョンやミッション、人生理念について紹介してきました。

その人のビジョンやミッション、人生理念はその人のものです。
誰かの真似をして、見つかるものではありません。
自分の人生は他の人は絶対に体験できないのです。つまり、その答えは自分の中にあります。

自分の中に答えがあるということを信じて、自分の道を切り開くヒントになれば幸いです。

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